17歳。
多国籍傭兵ギルド、「シャドウ&アッシュ」で活動している探偵。
ほっそりと痩せた体格、コーヒー色であまり手入れされてない髪、茶色の瞳が鋭い印象の持ち主。気まぐれな性格で酒豪、シニカルな言葉遣いで相手を怒らせる話術の持ち主です。
明快な推理力と素早い状況判断力は抜群ですが、生れつきの怠け者で、考えること自体を嫌がるので実際にその能力を活用する場面はほとんどなかったりします。
共和主義への回帰を主張する、反王政革命運動家ウィドマーク・リフクネの長男です。革命運動のために家庭を捨てた父のせいで、6人の弟妹とともに苦労を背負わされてきたため、貴族と政治家、そして権力に対してすさまじい反感を持っています。
特に剣術を学んだ事はありませんが、自分の身を守るのに必要な技術があります。ただそれは適当に武器を扱ううちに身についた我流なので、実際は剣術というより角材や棒でぶん殴る感じに近いです。また、魔法はあまりうまく使えませんが、風術士としての才能があり、本能的に風を扱う方法を知っているため、無意識的にこれを活用しています。


かつてフロングドの乱をきっかけに、アノマドラド全域で起きた流血市民革命。これによって樹立された共和政は、アノマラド王国歴985年、軍部と旧貴族勢力の反乱によって10年という短い歴史で崩壊しました。
旧王朝の復活を目的とし、軍部にいたチェチェル・フォン・アノマラド一世。彼を中心とした王政復帰と強力な中央集権体制への復帰に世相が盛り上がる中、共和派の革命運動家たちは、断頭台に散る者、将来を約束しつつ国王と貴族の弾圧を避けて姿を消す者と、さまざまでした。

その中にはマキシミンの父であり共和派の秘密結団「民衆の友」で有名な反王政革命運動家ウィドマーク・リフクネも含まれていました。
行方をくらませた父と、貧乏と苦痛に耐えかね子供たちを捨てた母のせいで、マキシミンは子供のころから家長として弟たちの世話をしてきました。
革命運動家の家族という理由で社会から見向きもされなくなってしまったマキシミン。生きるのに必死だった彼はひょんなことから多国籍傭兵ギルド「シャドウ&アッシュ」のナルビク支部長ルベリエを助ける働きをすることに。
これがきっかけとなり身分に関係なく能力が発揮できるギルドの一員となり、本格的なギルド生活を始めるようになります。

戦士としてはいまいちですが、戦闘以外の情報操作や器物奪取などに才能を持つマキシミンは、政治的な混乱のためにギルドを頼ってくる貴族たちの依頼を遂行し、ギルドの非戦闘部門で優秀人材として認められました。
しかしマキシミンとペアを組んだ相手が、任務遂行中に原因不明の事故で死亡してしまうと、その後傭兵たちはマキシミンとのペアを避けるようになりました。その結果まともな依頼を受けられない傭兵に転落してしまうのです。
最近は大きな事件も起こらないため、主に情報操作や忘れ物探しなどの雑用のような仕事をしながら毎日を送っています。

秘密結社「民衆の友」

共和政の熱烈な支持者で結成された、国王を退位させ共和政を復活させることを目標に活動している反政勢力です。
王家から弾圧の対象として常に監視されていますが、テロや暗殺のような過激な手段は使いません。所属を隠して他のクラブや政界に進出したり、主要人物たちを仲間に引き込み基盤を固める活動をしています。その規模や構成に関しては知られていません。

シャドウ&アッシュ

ふたりの首長を中心に構成されている、レコルダブルの多国籍傭兵ギルド。
レコルダブルでも有名なギルドで、お金さえ払えばどんなことでもやってくれる傭兵たちが籍を置いています。
報酬によって仕事を選択するためあまり評判はよくありませんが、任務の成功率だけは抜群で、誰もが認める超一流の傭兵たちを中心に構成されています。

ペア

シャドウ&アッシュの独特なチーム・オペレーティング・システム。
ペアを組む傭兵たちは互いに仲間でありながら一種の監視役としても働きます。相手が任務を遂行しなかったり、裏切ったりすることなどを防ぐ一種の防御体制で、ギルドの被害を減らし、戦闘や危険な任務での生存率を高めることを目的としたシステムです。

ルベリエ

シャドウ&アッシュのアノマラド・ナルビク支部を担当しているギルドの首長。いつも寡黙で何を考えているのかわかりません。冷静で論理的に仕事を処理し、シニカルな面があります。
過去の新興貴族勢力と旧貴族との摩擦を起こすための政治工作中に危機に遭遇しますが、マキシミンの助けで逃れたのをきっかけに、マキシミンを正式に雇用しました。マキシミンを通じさまざまな依頼を処理しています。