王国歴875年、高名な冒険家ラグランジュ・カルツのケイレス砂漠の横断成功で、未知の土地への可能性に大陸全土が興奮に包まれました。
それから十数年が過ぎ、彼の「必滅の地」冒険記に魅了されたルシアンは、祖父の後を継ぎりっぱな冒険家になることを志します。

ルシアンはアノマラド屈指の大富豪カルツ家の一人息子で、父ドメリン・カルツととある賭けをします。それはギルド「アクシピター」で一人前と認められれば冒険に出られるけれど、もし認められなければ家門の商団の後継者として教育を受けるというものでした。
自分の護衛であり助言者であるボリスとともに、港町ナルビクのアクシピター見習い騎士の生活を始めますが、チームメンバーのひとりが脱落し、ルシアンとボリスのふたりだけの半人前チームになってしまいます。
しかしそんな不運にもめげず、ルシアンは冒険家への夢を抱き、アクシピター最高のチームになるためひたすら突き進むのです。